綺麗事就活

大学3年の時期は就活だけに専念するべきではない【就職活動】

2022年06月05日 01:15

6/1を迎えて主要企業のインターンシップの募集が始まりました。就活の本番が実質スタートしました。 この時期になると、遊びも勉強も課外活動も全て捨てて就活に生活の全部を振るという人がいます。 しかし、私はそれをおすすめしません。

今回はそんな「就活だけに専念するべきでない」理由をお話します。

就活に関する成長しかしない

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、就活において得ることの出来るものは、就活(あとちょっとの社会人的スキル)に関するものだけです。 つまり、就活に関する成長しかしないのです。

就活に関する成長とは、面接のテクニックだったり、エントリーシートの書き方だったり、グループディスカッションの話の進め方だったり、インターンシップでの立ち回りだったりのことです。

確かに就活というある種の勝負を勝ち抜く為には、それらの武器を磨くことも大切かもしれません。

しかし、同じくらい大切なことは、自分自身の人間性をサークルやアルバイトなどの課外活動を通じて磨き上げていくことなのです。

どんなにテクニックを身につけ、面接官ウケがいい相槌や話し方を会得しても、その根本である自分自身を磨きあげないと、企業の人間にいいと思ってもらうことはできません。

どんなに口から素晴らしい言葉がつらつら出てこようとも、あなた自身の人間性、それに付随する顔つき(顔つきについては後述)が幼いままの場合、大人を納得させることはできません。

RPGのゲームでも同じだと思います。 どんなに立派な装備を手に入れたとしても、それを操る主人公自身のレベルが低くては、せっかく手に入れた武器も活かすことができません。

スライムなどの雑魚キャラ(一次面接)を倒せたとしても、ボスキャラ(最終面接)には勝てないでしょう。

「人間性を磨く」という話は次の2へどうぞ。

責任感が育たない

「人間性を磨く」とは一体どういうことでしょうか。それは責任感と当事者意識を培うことです。

就活を始める大学3年という時期は、様々なコミュニティにおいても、上の立場になりつつあり、多くの場面でリーダーシップを発揮することになると思います。

その活動を通じて、自分がやらなきゃいけないんだ、とチームを引っ張っていく姿勢こそが、責任感に繋がるのです。

その活動に対する想いが本気であればあるほど、あなたの存在を高次元なものに昇華させてくれます。

培った責任感や当事者意識は顔つきに繋がります。いい顔つきには、いい発言も伴ってきます。 (Utsuさん 人生の目的論)

その顔つきで大人達は入社して結果を残すことのできる人間か判断するのです。

しかし、この時期を就活だけに専念してしまうと、当然ですがそれらの活動に関わることはできません。 学生生活の中で貴重なせっかくの成長機会を失ってしまうのです。

責任感を培い、顔つきを変えましょう。その顔つきは就活では変わりません。

就活以外の活動がそうさせるのです。

どんなに身近なことでも構いません。アルバイト、サークル、ゼミ、ボランティア、部活、ブログなどなど。

就活以外で何かに本気で取り組むことこそ、あなたの価値を高めるのです。

今までの人間関係を失いかねない

先程も申し上げた様に、大学3年は組織の中心になっていく存在です。

あなたが極端に就活にウェイトを置き、サークル活動に励む仲間をある種、蔑視するような態度を見せると、仲間もあなたを嫌いになるでしょう。

そうなってはいけません。今まで作り上げてきた人間関係を壊すのでしょうか。 自由な時間の中で、割と人間関係の選択肢でさえも自由度の高い大学生活という中で、せっかく出会った友人です。 それは高校までの人間関係と異なり、ある種自分で主体的に培ってきた人間関係でしょう。

そこで出会った友達は貴重でしょうし、人生を通じてこれから関わり合っていける友人であると思います。 就活でそれを失うのはもったいないです。

それよりも、就活とバランスをとりつつも活動に参加し、仲間から就活のことを聞かれた際は、効率よくできる方法を教授してあげるくらいの心の余裕を持ちましょう。

心に余裕がない人間には魅力がありません。余白のない人間は人を惹き付けません。

築いてきた人間関係を大切にしながら、仲間にgiveし続けましょう。

いかに両立するか

では、就活と課外活動のバランスをいかにとるべきでしょうか。

大切なことは「取捨選択」をすることです。

まず、インターンシップの選考には極力参加するようにしましょう。この作業は手間ではあっても時間を大量にとられることはないと思います。 インターンシップ選考にだけでも参加すれば、エントリーシート、Webテスト、GD、面接、といった一連の選考プロセスは経験することが出来ます。 エントリーシートやWebテストの勉強は隙間時間にコツコツ取り組めば、効率的に取り組めます。取り組めば取り組むほど時間もかからなくなります。

その分、志望度の低いand選考優遇に繋がりにくいインターンシップへの参加を捨てましょう。

給料や勤務地の面が合わなくて、やりたいことでもなくても時間がある限り参加すべきですが、それでも優先すべき課外活動があるなら、インターンシップを切りましょう。その分、課外活動に本気で取り組んでください。

課外活動がない日は徹底的にインターンシップを入れておきましょう。選考を受けるだけ受けて、選考なしで行けるインターンシップの予定を入れれるだけ入れておいて、参加が難しいようだったら、丁寧にお断りしましょう。

生産性のない娯楽にかける時間を少しだけ減らしましょう。1時間テレビを見る時間を少なくして、就活をしましょう。

これは大学受験の機関と同じです。あの頃は部活をしながら最大限勉強に時間を割こうとしていたはずです。

大学生活で染みついた怠惰な自分にさよならして、就活と課外活動の両立を図りましょう。