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【要約】【21卒】人気業界の現実を知る 深掘り編Vol.1【就活】(2019年12月12日 Utsuさん生放送)

2022年08月13日 19:39

今回は、Utsuさんが21卒向けに行った生放送 「【21卒】人気業界の現実を知る 深掘り編Vol.1【就活】」 の一部要約を行います。

本来は等倍速で動画を見るのが一番良いですが、なかなかまとまった時間がとれない就活生もいると思いますので、ざっくりと要約いたしました。

生放送一部要約

今日の趣旨

霧の中にいる就活生を救い出し、人気業界の現状をあらわにすることで、 盲目に人気業界に進もうとする就活性を救い出す

総合商社

Utsuさんの時代から商社は終わったと言われていた。 売りたい人と買いたい人の間に介在する必要がなくなると言われていた。 このビジネスモデルが確かに落ちてきているのは事実。 そこで、ローソン・ファミマ等を買い、川下を抑え、川上の商売が切られないようにし、 商社を中心としたグループを固めた。 今儲かっているのはエネルギー、石炭、鉄鉱石、ガス。 原発が風邪をひいたことによりそれらは加速。 国と国が関わるビジネスへの介在。海外の発展途上国、日本のODAで行く先兵隊として、ち資本を少し投入し、じきに連結子会社化させる。 今の姿はベンチャーキャピタル。 昔は海外を飛び回って、日本のクライアントにモノを届けるようなダイナミックな仕事をしていた。 今の仕事内容は投資先の管理。エクセルとパワポ作成して報告作成して報告。 これが現実。 不要になったらごまんとある子会社に飛ばせばいい。

化学

化学=ホワイト&日本企業は安泰とのイメージ。 確かにいい。ただ、化学メーカーに東京工場はあるか?ないよね。 地方に行くことになるよね。 化学の会社に入ったら地方に行きたいってことだよね。 スーツではなくて作業着。寮からバスで決まった時間に工場に行く。 自分が一生を通じてやりたい事なんだよね? 総合化学は世界競争にさらされる。中国も名乗りを上げてくる。 化学の人達はつまらない。 化学メーカーは専門商社だより。そんな人たちが世界で競争できるのか。 東レがユニクロのヒートテックを作ったように、商品開発から入ろうとしたが、結局日本企業(ユニクロ)だけ。 世界の商品開発をできる人間がいるのなら、そこに名乗りをあげようとするならば、それが突破口であり、必要とされる人材かもしれない。 化学メーカーの中で信越化学は安定感と強さで群を抜いている。

専門商社

江戸時代から明治の時代、 商いは士農工商から分かるように下民の仕事だった。 商社が生まれたのはカースト制度の名残。それが三菱など。 専門商社は総合商社が抑えきれない所をやった。 薬品メーカーが商行為をやりたくないから商社に外だしした。 化学メーカーが生き残るためには、世界に進出していかないといけない。 日本の需要が立ち行かなくなると、専門商社が本来世界に出ないといけないが、 専門商社は世界に出ない。出れない。 メーカーは世界に出ないといけない。ただ、世界は専門商社の介在を認めるだろうか。 いや、認めない。専門商社は天井。

不動産(デベロッパー)

不動産の人気が高い理由は年収だろう。 三井不動産の管理人業務している人間=三井不動産の社員。 「修行だと思ってやっているけどなんなんだろう」 派遣社員が休むと社員が穴埋めをする。 「マンションの販売回るよりかはマシですよ」 エースじゃなくなってくると下の民におろされてくる。 20~30年かけて街づくりをする人は10%もいない。 パンフレットの仕事が仕事ではない。皆はそれを仕事だと思っている。 結局は階級制度。何を学んできたかじゃなくて、誰に引き上げられるか。 媚び力。部下力。10%に入れる力があるか? 就活生の言う「年収が高い」はその上位10%のことを言っている。 それでも強い想いがあるなら行け。

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電博は行きたい人は行けばいいと思う。あまりデメリットが思い浮かばない。 電通は海外がすごい。取り組んでいることはいい。 博報堂もユニーク。部署の当たりはずれもあるんだろうけど、これだけでかい仕事ができる企業も少ない。40までに力もつくから独立もできる。 電博に異論はない。 広告会社という手段を使って、あなたは何を世界に表現したいか。何を世界にもたらしたいか。ほんとにもたらしたいものがあって電博を足場に使いたいなら大賛成。 彼らの企画力はすごい。 これからの時代はクリエイティブの時代。彼らは本当に面白い。 BtoB広告で大企業の役員が理解できるようなクリエイティブを持ってこれるのは電博だけ。 社会人的な基礎を持ち、他人が理解できるクリエイティブを創れる。 フリーランスは持ってこれない。 電博のエコシステムが形成されていて、 それ以外の広告会社は生き残れないのではないだろうか。

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プラットフォームに飲まれて終わり。 仕事は電話屋さん。BtoBのハウスメーカーの営業のようなもん。

食品/ビール・飲料

知ってるから何かよく見えるだけ。 大手(日清、味の素、ハウス、ロッテ、森永、アサヒ、キリン)になぜ入りたい? 知ってるからってだけでしょ?何の憧れ? 皆が憧れで受けて迷惑しているんだよ。 仕事内容は、イオンに行って「うちの商品をお願いします」 憧れで入った人間がこれをできるのか? 飲料メーカーのお客さんは居酒屋だよ。 食品と飲料メーカーのお客さんは就活生が嫌がる流通業界。 保険の営業より大変。 これらの営業を勝ち抜いていった人間が出世していく。 研究職はゼミと繋がっていて、一般じゃまず受からない。

総合電機

SONY Panasonic SHARP 東芝 日立 電産5社とか電産7社とか言われてにいた。 総合電機は採用人数が今でも多い。 Panasonicは難しい局面を迎える。 SONYはコンシューマーのリーチを持っている。技術者は日本最高の技術者を持っている。 マーケターも日本レベルだと悪くない。グローバル化も見据えていて、世界の声に耳を傾ける姿勢もある。マネージメントもそれなり。ただ、官僚的な奴らがいるから彼らは負債。 問題はPanasonic。厳しいと思う。 電池は風邪ひくと思う。 真似した電器。 今は自動車関連しかない。それ以外を切り離す必要がある。 かつては製品ごとに事業部があった。かつ1県1工場あった。 ナショナルブランドだった(名前もNationalだった)。 一番初めに中国に出ていったのはPanasonic。奢りすぎた。 家電が軸だったが、キャッシュを吐き出しすぎた。 総合電機全般、事業の管理が下手すぎる。 グローバルにどうしていくか。などなど。ビジネスマンが不在。 仕事はどんどん作るけれど、市場を全然見ていない。 なぜ、東芝とSHARPがよくなったか。 製品は良いから事業管理をできる人間さえいればいい。 事業管理できる人間が入社してきたからよくなった。

電子部品

Utsuさんは2000年当時、日本電産、ローム、村田製作所が売り上げ規模が小さかったから、話をしに行かなかった。完全に見誤った。当時は電子部品が小さかった。 この業界はスマホで伸びた業界。残り3割は自動車部品。 世界の人口が増えれば増えるほど、スマホを買う人が増えれば増えるほど、自動車を変える人が増えれば増えるほど伸びる業界。 人生の目的をどう表現するか。「もう一度日本を」という文脈がいいかもしれない。 モノづくりの文脈だと他の業界でもいいのでは?となる。 事業のチャレンジ=世界への挑戦に対して、自分が何をもたらせるかを考える。 それらの企業をつかって世界に○○をもたらすという表現がいい。 求められているのはモノづくりではなく、もたらす部分を強く押し出す。

生保

Utsuさんは金融関係は外資しか知らない。 生保がネット生保にとって代わられることはない。 なぜなら生保自体が意味のないものだから。メリット・デメリットが分からない。 プルデンシャル生命中心伸びたのは、儲かっている事業の中で保険を積み立てて、 非常に低い税率で個人の資産にする(養老保険)のが流行っていたが、2019年に潰された。 生命保険の整理統合が進んでいるが、大手が吹っ飛ぶことはない。 総合職の男性は女性に囲まれて意外と大変。 生保レディーはほとんど年上。

損保

生保はネットになっていないが、損保はどんどんネットになっている。 その理由は、自動車保険は任意保険といいつつ絶対に必要なものだから。 必要なものはメリット・デメリットで動く。 ネットが進んでいるから、統合が進んでいる。 自動車は損保の5割くらい。 今は3つしかない。 東京海上日動 MS&AD 損害保険ジャパン これら3つが厳しくなっても恐らく日本政府は救わない。 1つ潰れても潰したままにするのでは? 海外の損保会社が入ってきたら一瞬で負ける。 理由はそれらの会社が資産をものすごく持っているから。 仕事のイメージ 損保の仕事は全部コンピュータができる。 できないのは代理店営業。損保は基本代理店周り。 バックオフィスは採用が違う可能性がある。 古いレガシーをもった企業は経営企画が出世コースだったりする。 それらは東大卒が大半。学歴どこでも受かるが、代理店営業(雑談)担当。

まとめ

人気業界を中心とした業界・企業の実態をUtsuさんがお話してくださった生放送でした。 企業に対する霧は晴れましたでしょうか。 学生はどうしてもネームバリューや知名度で会社を選んでしまいがちです。 業務内容がどうなっているかといった実態にフォーカスして就職活動に望めている人は少ない印象です。 就活支援業者もそれを食い物にして、就活支援を行い、内定ゴールの就活市場を作り上げています。 しかし、最も幸せなのは、入社してからやりがいをもって働くことです。 そのためには企業と業界の実態を知ったうえで入社することなのです。 本ブログはそんなUtsuさんの考え方に沿って就活をし、現在やりがいを持って働くことが出来ている者が運営しているブログでございます。 内定ゴールで終わらない就活をしていきましょう。